石川潤平工房の五月人形

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総木目込み人形は、兜まで正絹生地を丁寧に木目込んだ、格調高い仕立て。
おぼこ大将は、兜を後からかぶせる仕様で、素顔の愛らしさと兜姿の凛々しさ、二つの表情をお楽しみいただけます。
職人の技と心が込められた逸品です。ぜひ店頭でお確かめください。

造形美

絵画や彫刻を学び全体のバランスを意識しながら造形とシルエットを繰り返し描き、ラフデッサンを作ります。ラフデッサンを基に頭、顔、手の大きさや位置の寸法を出し、粘土で正確な立体を制作します。この工程を経ることにより、作品の造形が細部まで明確になります。これにより今までにない新たな表現を追い求めています。形状や素材の配置、バランス、比例、調和などに基づいて、人々に美的な感動や快さをもたらします。

白雲土の頭(かしら)

約800℃で熱し、石のように硬くすることで、キズやへこみの入りにくい耐久性のいい頭になります。生地を窯に入れて焼き固め、丁寧に磨きをかけたのち胡粉を塗り重ね仕上げます。一般的な石こうの頭に比べ手間と時間がかかりますが、その分頑丈な頭に仕上がります。

職人技の筆仕事(毛書き)

長い線を一本、短い線を三本、額を中心に左右対称になるよう均等に書き入れていきます。強弱をつけることで遠近感をもって、男性の迫力や力強さを表現しています。繰り返し一気に墨の送りをしながら墨の濃淡を出します。一本一本の線が明確でミスが許されない石川潤平ならではのとても貴重な技法です。

結髪(毛吹き)

一般的には化繊の糸を使用し、型に張り付けて髪の毛を再現するものがほとんどですが、光沢が強く不自然に見えるため石川潤平は、絹のスガ糸を使用することで光沢を抑え落ち着いた品格のある髪質を表現しています。また、毛を植え込んで結っていきますので乱れや隙間がなくきめ細かく綺麗な仕上がりになります。

職人技の筆仕事(笹目と枠目)

「笹目」と「枠目」という二つの目の描き方によって、人形に深みと個性をもたらしています。「笹目」は薄い墨で何層にも重ねることで見る角度によって異なる表情を楽しむことができます。「枠目」では墨の濃淡でリアルな瞳を描いています。瞳の輪郭、まぶた線の綺麗さが重要で絶妙に潤いをもたせる技が見どころです。今にも瞬きしそうな躍動感を感じさせてくれます。

職人技の筆仕事(口)

上唇は富士山の裾のようになだらかに左右均等に流し、下唇は二重に口地を描き奥行と柔らかさを表現します。それぞれ微妙な色の濃淡を加減することで立体感が出てより表情を豊かにします。筆先の圧や速度を巧みに操る事の出来る石川潤平の筆仕事が見てとれます。

盛上彩色

美しい金の輝きが目を引きます。飾る方の傍で永く輝き続けるよう、純金箔を贅沢に使用します。胡粉を筆で高く盛上げ描いた図柄に漆を塗り、漆が乾ききらない絶妙のタイミングで純金箔を施します。最後に彩色をして完成。より芸術性が高く、気品ある作品となります。

受け継がれる無形文化財の技と魂

木目込み人形の第一人者として様々な表彰を受けた初代石川潤平の伝統の技を受け継ぎ、細部まで丹念に作り上げ、大人の豊かな感性にも応える本物志向の江戸木目込み人形。幼少期だけでなく大人になってからもそばで長く寄り添うお人形をめざして、長く楽しめる「素材」飽きのこない「造形」唯一無二の「技」を磨き続けています。

五月人形のこだわり

『人形のたいら』の五月人形は、材料、造形、技術にこだわった人形作家の手仕事で作られています。ぜひ、量産品とは一線を引く職人技を、実際に店舗でご覧ください。
その気品ただよう美しさに、ご満足いただけると思います。

石川潤平工房の五月人形について

力石甲人/鎧秀の奉納鎧・兜について

お人形の種類

五月人形は大きく分けると、「大将・武者人形」と「鎧・兜飾り」があります。
当店では、こだわり抜いた逸品を取りそろえました。
じっくりと心ゆくまで、納得の五月人形をお選びください。

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人形作家

木目込み人形の『石川 潤平工房』や創作衣装着の『鶴屋 半兵衛』、甲冑師の『力石 甲人』など、『人形のたいら』が扱っている作家をご紹介いたします。

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