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新しく誕生されたお子様が健やかに成長し人生の幸福が得られますようにと願う家族の想いと、お人形を形代と考えてその子に直接災いが降りかからないよう身代わりとなって大難を小難に、小難を無難にと守って下さるお守りとして飾ります。
お節句の飾りは、お子様の成長とともに年齢に応じて関わり方や楽しみ方を変えながら一生そばに置いておくものです。生まれてすぐから、同じ物をそばに置いて一生を過ごせるもは、そう多くはないのではないでしょうか?
日本で古くから伝えられてきた文化や行事には、季節を感じたり、癒やされたり、行儀作法や礼儀作法を学んだり、人生を豊かに過ごせる工夫と知恵が詰まっています。

お子さまを迎えられたよろこびや幸せを願う心を伝える大切な贈り物けして安い買い物ではありませんし何度も買い替える物でもありません。

だからこそ「納得のいく品物を見つけたい!」その想いに自信を持ってお応えできるのは全国各地に足を運び、作り手の想い、こだわり、技術を実際に確認した逸品の品揃えがあるからこそ品質や価格はもちろんライフスタイルや飾る場所に合わせた選び方など専門店ならではの豊富な知識と品揃えで納得の品物をアドバイスさせて頂きます。

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ひな人形にこだわるポイント

デッサンに基づく同一工房内での制作ならではの完成度の高い造形

ものを作る一番最初の段階として、デザイナーが自分の感性でデッサンを描きます。理想のデッサンが出来上がったら、それをもとに設計図を作ります。そしていよいよ実際のもの作りの工程となります。しっかりしたデザイン(デッサン)と設計が製品の良し悪しを決定づけるといっても過言ではありません。

髪の生え際と眉の均等な毛書き技法
(一部作品)

<生え際の毛書き>
薄めの墨で、男雛は三本置きに長い線を一本入れて男性の迫力・力強さを出しながら等間隔に丁寧に書きます。女雛は女性らしい優しさを表現するために長い線は入れません。男雛と女雛でそれぞれ毛書きの表現を変えている衣裳着人形は他に類がありません。

<眉の毛書き>
眉毛の形、均等な毛書き技法はまるで羽毛のようで気品を感じます。人の眉毛と同じように細かい線を斜めに重ねて眉毛の形にしています。最高級品のみに採用される極限のこの技法は一般品には一切ありません。

「古典下げ髪」と「おすべらかし」

「古典下げ髪」と「おすべらかし」の二種類の髪形をご用意しております。「古典下げ髪」は「割り毛」とも呼ばれる、平安時代に誕生した日本伝統の髪型で、江戸時代、明治時代のひな人形にも用いられた優雅で気品のある髪形です。一方、「おすべらかし」は江戸時代後期に完成されたひな人形の歴史においては比較的新しい髪型で、現代では皇室の行事にも用いられています。「古典下げ髪」は非常に高度な技術を要するために、現在ではこれができる職人の数が少なく、限られた作品にのみ採用されており、一般には、「おすべらかし」がほとんどのひな人形に使われています。

純国産 日本の職人による胡粉重ね手塗り手彫り仕上げのお顔

昔のひな人形の顔は、桐の粉に正麩糊を混ぜた桐塑(とうそ)の表面にガラスの眼を置き、その上に粘度のある胡粉を塗って作られています。これを本練(ほんねり)がしらといいます。
表面の胡粉の層は彫刻刀での細工に適しており、目・鼻・口など職人さんが彫刻刀で、ていねいに切り出しをして豊かな表情に仕上げます。口の中などは舌まで細工します。次に、きめの細かい上質な胡粉をハケで何回も手塗りします。吹き付けスプレーでなく、わざわざハケで塗るのは胡粉の「溜まり」を防ぎ、表情に大切なシャープな線を残すためです。
最後に、仕上がったお顔に眉や紅などの化粧をして、次の結髪の工程に進みます。
桐塑は伝統的な素材ですが、日本の気候は温度湿度の変化が激しく、顔の内部の桐塑と表面の胡粉の膨張率が異なるためにどうしてもヒビが入りやすくなります。
内部には桐塑の代わりに石膏を主成分とした新素材を使用することにより、ヒビや割れの心配がなく、顔の表面は伝統技法の手彫りハケ塗り仕上げを施すことによって豊かな表情を出すことが可能となっています。

自然な風合いの正絹植え込み結髪

人形の髪は、「スガ」と呼ばれる正絹糸を使用、顔の周囲に「毛彫り」という溝を彫り、スガを植え込む「正絹植え込み結髪」という伝統技法で作られています。一般には、溝に直接植え込むのではなく、別に用意したナイロン糸製の髪のパーツを顔に組み合わせるという製法です。ナイロンは安価ですが、ナイロンの髪は光の反射が強すぎます。職人仕上げのひな人形が、わざわざ高価で防虫にも気を遣う正絹糸を使う理由は、しっとりとした自然な風合いが髪に出るからです。それによって、人形の表情も、全体のたたずまいもごく自然で、落ち着いたものになります。

爪まで彩色されたふっくらした自然な指先

ふっくらした指先の形や爪の形、爪の色や握ったときにできるしわも、限りなく自然な人の手に近づけ表現されています。
一般的な男雛の左手は、コストを抑えるために女雛の左手と共通部品の手を使用しているため不自然に開いたままになっています。しかし、本来、高貴な人はめったに肌を見せないために、男雛の左手は自然に袖を握るようなしぐさになります。

高度な技術を要する結び紐のない式正冠

平安時代以降の日本人の冠の正式な着け方です。冠の中の「マゲ」に串を挿して固定していますので、余分な取付ひもがありません。ひもが無いために、お顔が前後で分断されずスッキリ見えます。また一番の見せ場である胸元に大きな結び房が下がることがなく、衣裳がいっそう美しく表現されます。
このような方法で冠を固定するためには、頭の大きさと冠の大きさ・冠の形とマゲの位置・差込穴とマゲの穴の位置がそれぞれピッタリ合っていることが必要です。頭師・結髪師・冠の作者が三位一体でないと不可能であり、同一工房でなければできない完成度の高い取り付け方法です。