力石甲人/鎧秀の奉納鎧・兜

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完璧な時代考証と個性豊かな独創性を兼ね備え、部品の細部に至るまで妥協することなく、
精巧な仕上げ、重量感、配色、造形美とどれをとっても最大級の評価を得ています。
神聖で厳粛なお祝いの奉納飾りとして製作しています。

美しい造形

色鮮やかで造形美豊かな晴れ着として使われていた平安後期~鎌倉時代を中心とする国宝大鎧を研究し作られています。どの方向からみても美しく見えるようデッサンにより最高のラインを導き出します。基本的に黄金比や白銀比を参考に人が見て美しさ、安心、安定を感じる作品に仕上げています。八面玲瓏(はちめんれいろう)造形美豊かな作品はどこから見ても美しくできています。これが力石甲人/鎧秀の奉納鎧兜です。

24金鍍金仕上げ

金色の豪華さ、美しさは今も昔も変わりなく最高の位です。すなわち「天であり、神である」と言われるほど尊ばれてきました。力石の小札や鍬形などの金物類は、24金鍍金されたものです。真鍮の鍬形を丁寧に研磨し、その上に銅メッキをし、また研磨をしてニッケルメッキをし、さらに研磨をして24金鍍金した三層鍍金が施されています。耐久性に優れ、長期間美しい輝きを持続します。

精緻な金物

金物は、細かい鋲一つ一つにいたるまで、既製品ではなくオリジナルで精密に作られていますので、グラツキがまったくありません。シンプルに見えますがそれぞれの金物を浮きのないように仕上げるのは容易ではなく、匠の技が光ります。

伏組と小縁

矢印状にみえる規則正しい模様が伏組です。韋所の周囲はこの伏組を配し、その外側に赤い小縁を配するという時代考証に忠実な作りです。赤く染める理由は、赤は魔除けの効果があるとされ外敵の侵入を防ぐ意味があるからです。

透かし彫り

金属板を切り透かす技法で、高い技術と芸術性が求められます。手前に光沢をもたせ、奥は光沢を抑えることで立体感が生まれます。バリなく丁寧に磨きます。写真は菊獅噛という甲人オリジナルの鍬形台です。獅子は勇敢で力強く情愛が深い空想の生き物です。その獅子の顔の形をかたどって菊の紋様をあしらっています。鋲を目として造形の中になじませることで違和感を取り除いています。

鉢裏の刺し子

写真は兜鉢を裏側から撮ったものです。赤い布に刺し子を施し、浮き張りにしています。球体に布を張る為シワがでます、そのシワをなくす為に細かい縫い方で糸を通し分散させます。後ろや裏など表から見えないところにも丁寧な仕事をしているのが一流の証です。妥協を許さない甲人の手仕事がここでもご覧いただけます。

糸威しの代表的な色目と意味

平安~鎌倉期の大鎧は、戦う為だけでなく晴れ着としても着用されていた時代ですので色彩が美しいのが大きな特徴です。太陽の色魔除を意味する「赤糸威」、染まらぬ強い意志と正義感を現した「白糸威」、その他「浅葱糸威」「紺糸威」「曙威」「紫裾濃威」など華やかで縁起の良い意味合いや願いを持たせてあります。

網目の美しさ(うろこ縅)

小さな通し穴に太い威糸を通しています。そうすることにより、穴から出た威糸はふっくらと膨らみ通った穴を塞ぎます。そうすることで通し穴が全く見えずに綺麗に仕上がります。また、数本の威糸を使用するので継ぎ目ができますが裏を見ても表を見てもどこで継いだかわからないようにしています。一般的に接着剤が見えたりシールなどでかくしてあるものは多いですが、これぞ甲人の職人技「うろこ縅」言われる所以です。

五月人形のこだわり

『人形のたいら』の五月人形は、材料、造形、技術にこだわった人形作家の手仕事で作られています。ぜひ、量産品とは一線を引く職人技を、実際に店舗でご覧ください。
その気品ただよう美しさに、ご満足いただけると思います。

石川潤平工房の五月人形について

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お人形の種類

五月人形は大きく分けると、「大将・武者人形」と「鎧・兜飾り」があります。
当店では、こだわり抜いた逸品を取りそろえました。
じっくりと心ゆくまで、納得の五月人形をお選びください。

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人形作家

木目込み人形の『石川 潤平工房』や創作衣装着の『鶴屋 半兵衛』、甲冑師の『力石 甲人』など、『人形のたいら』が扱っている作家をご紹介いたします。

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